占有権、占有補助者とは?

占有権とは?

占有権というのは、自己のためにする意思で、
物を所持するという事実状態(占有)が
権利として認められることをいいます。

 

このような事実状態が権利として認められるのは、
社会の現状を一応正しいものとして、
これを保護し秩序を維持しようとするためです。

民法上の占有権は?

民法では、占有者は所有の意思をもって、
善意・平穏かつ公然に占有するもの、
または占有者が占有物が占有物の上に行使する権利は
これを適法に有するものと推定しています。

占有が侵害される場合は?

占有権者は、自己の占有が侵害されようとするには、
占有の訴によって救済を受けられます。

 

ちなみに、占有権は、
所有権などの本権とは別個のものなので、
この訴は本権の訴とは別の扱いを受けます。

 

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占有補助者とは?

占有補助者というのは、占有者のいわゆる手足となって
目的物を所持する人のことをいいます。

 

占有補助者は、例えば、次のような者です。

■夫名義で借りた家に居住する妻子
■法人名義で借りた事務室で執務する代表者や従業員...など

占有補助者に欠けているものは?

占有というのは、代理人によってもなされますが、
占有代理人は、賃借人とか使用借主などのように
「自己のためにする意思」を有しますので、
「独立した所持」を有します。

 

しかしながら、占有補助者には、
このような点が欠けていると考えられています。

 

よって、例えば、占有を侵害されたときの占有訴権は、
占有者が原告となって行使しますので、
占有補助者は原告とはなりません。

 

また、建物明渡し等の訴訟では、占有者が被告となり、
敗訴判決があれば、占有補助者も
明渡しの執行を受けることになります。

 

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