住宅ローンの物件価格による借入限度額はどのくらいですか?@
例外もありますが、基本的には
物件価格による借入額には上限が設定されています。
一般的に民間住宅ローンでは、
購入価格や建築費に対する割合の
80%以内とされています。
住宅ローンの物件価格による借入限度額はどのくらいですか?A
ただし、近年では、購入価格の80%を超えて
融資を行うところも増えつつあります。
また、フラット35(買取型)では、2007年4月以降は、
従来の物件価格等の80%以内から90%以内へと
上限が引き上げられています。
さらに、フラット35(保証型)では、
取扱金融機関によっては
物件価格の最大100%融資が可能になっています。
収入基準による借入限度額はどのようになっていますか?
住宅ローンの借入限度額は、
上記の物件価格によるものだけでなく、
収入基準によるものもあります。
具体的には、フラット35や財形住宅融資では
「毎月の返済額の4倍以上の月収があること」
とされています。
つまり、返済は収入の25%までとなっているのです。
例えば、年収500万円で月々の返済を
12万円と仮定した場合では、
年間返済額は144万円(12万円×12か月)となりますが、
これだと返済が収入の28.8%(144万円÷年収500万円)
となってしまいますので、
融資が受けられないということになります。
よって、このようなケースは、返済期間を延ばすとか
借入金額を減らすなどして、
毎月の返済額を減らさなければなりません。
なお、住宅ローンを組むときには、
返済額が年収の25%までなら安全だと言われていますが、
この25%という数字だけを念頭に
資金計画を立てるのは危険です。
これは、年収が同じでも
実際の手取額は家族構成などにより異なりますし、
生活レベルもそれぞれだからです。
なので、現在の家計の状況をよく把握し、
購入前後の家計を比べることで、返済能力を
できるだけ客観的に判断することが大切になります。
各住宅ローンの収入基準はどのようになっていますか?
具体的な各住宅ローンの収入基準は
次のようになっています。
■民間ローン
すべての住宅ローンを合算して年間返済額が年収の40%以内などです。
■フラット35(買取型)
毎月返済額の4倍以上の月収が必要です。
※年間返済額が年収の25%以内です。
■財形住宅融資(機構財形)
毎月返済額の4倍以上の月収が必要です。
※年間返済額が年収の25%以内です。